介護現場で働いていると「あの人は使えない」などの言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか。
使えないとは具体的に
- 仕事を任せられない
- 仕事ができない
- 的外れなことをする
など業務に支障をきたすことが考えられます。しかし言われた本人は傷つきます。この記事では、使えない介護職員の特徴をご紹介します。
仕事ができないと思われないための解決策もよかったら参考にしてください。
使えない介護職員とは
コミュニケーションが上手にとれている介護士は使えないと言われる前に問題を解決する傾向があります。
コミュニケーション能力が高い介護士だと利用者、職員からの評判も高いです。少しのミスは笑顔や気配りでカバーすることができるのが介護の仕事の良いところです。
また仕事が遅いから使えないということにはなりません。どんなに仕事が早くても雑だとやり直しをしなければならなくなります。ではどのような人が使えない介護職員と言われるのでしょうか。
ここでは3つの状況に分けてみました。
- 同僚との関係
- 利用者との関わり
- 自分が使えないと思ってしまう
具体例を見ていきましょう。
同僚との関係
- 挨拶ができない
- 同じ間違いを何度も繰り返す
- 優先順位がわからない
- 言われたことができない
挨拶ができない
仕事ができても挨拶ができないことでマイナスな評価になってしまいます。
職員だけでなく利用者、ご家族、看護師や医師など連携の際にもあなたの印象を決定づけるのが挨拶です。印象によって人は接し方が変わります。転職したばかりの時は特に挨拶は重要です。
同じ間違いを何度も繰り返す
1度や2度の間違いなら問題はありませんが、同じミスが多いとやる気がない人と見なされ「使えない」と思われてしまいます。
もし該当する点があればメモを取るようにしましょう。また業務マニュアルを作成し、チェック事項を設けてミスが起きないように取り組むのも有効です。
施設全体で取り組むことで間違いを人のせいにしない空気感を作ることができます。
優先順位がわからない
優先順位は施設によって違う場合があります。
例えば就寝介助をする場合、認知症の利用者の方のを最初に終わらせて他の利用者の方の介助にあたるなど。施設独自の介助がわかるまでに時間がかかる場合があります。
このような状況で自分から積極的に仕事をしない人は指示待ち状態になってしまいます。新人の時は特に不安になり結果的に指示待ちになってしまうことが多いでしょう。
そのようなときは自分ができる仕事がないかを確認しましょう。
言われたことができない
結論から言われたことができない人の特徴として
- あまり考えずに返事をする
- 言い訳が多い
- 早く仕事を終わらせようとしている
- できないことをできると言ってしまう
言われたことができない人の特徴は理解力が不足している場合があります。また素直に指導を受け入れることができません。
仕事に対しての取り組み方としてわからないことは聞く、メモをとるなど積極的に行動しましょう。
利用者との関わり
- 介護技術が未熟である
- 利用者の要望に応えられない
- 介護が作業になってしまっている
介護技術が未熟である
介護技術が未熟な場合
- 排泄介助に時間がかかる
- 入浴介助で適切な判断ができない
- 認知症の利用者との距離の取り方がわからない
このような場合があります。
もし一人で対応することが困難だと感じた場合はベテラン介護士に相談しましょう。介護のしかたや利用者の特徴がわかってくれば仕事にも自信がついてきます。
利用者の要望に応えられない
利用者の気持ちがわからないと利用者から嫌われることもあります。利用者の中には自分の気持ちを相手に伝えられない状態の方も多くいらっしゃいます。
特に認知症や身体障害をお持ちの利用者はこの傾向が強く見られます。職員への好き嫌いがはっきり見られます。介護士は利用者の気持ちを読み取る必要があります。
信頼関係が築くことができれば逆に介護はしやすくなるのでしっかりと気持ちに寄り添う姿勢で取り組みましょう。
介護が作業になってしまっている
人手不足な中業務に追われる日々が続くと、効率を優先するあまりに雑な介護になってしまいます。
特に入浴後の整容や食後の口腔ケア、トイレ誘導などは短時間でたくさんの業務を一気にこなさなければなりません。利用者の立場で考えたときに雑な介護になってしまっていないか振り返ってみましょう。
忙しい時は特に注意が必要です。
自分自身が使えないと思ってしまう
- 介護職になって日が浅い
- 転職したばかりで現場が把握できていない
介護士になりたての頃は仕事を早く覚えなくてはいけないという思いと自分の能力が追いつかないことに苛立つこともあると思います。
以下は新人介護士さんの悩みです。
新人介護士です。できなくて辛いです
4月の20日から現場に入っている新人介護士です。
1年ほど新人指導(プリセプター)が付いてくださり、ベテランの方が日々私に付きっきりで教えて下さっています。
ですがわたしは要領が悪いので、まだ利用者に対する対応や介助がうまくいかず職場に迷惑をかけているような気がします。
あと先輩とも職場の雰囲気にも未だに慣れないし、プリセプターの目が気になって過呼吸になりそうです。新人だからまだ使えないし器用にこなせないというのはわかるけれど、こんな要領が悪く毎日失敗だらけだと鬱になりそうです。
プリセプターにも先輩方からも迷惑がられているのではと毎日心苦しくてしんどいです。
どんな先輩も最初は私のような新人だったし、新人なのに最初から器用にこなす という人はいないだろう と考えて前向きになろうとしましたが、失敗して怒られたり ちょっとしたミスでも「ああ、自分はクソゴミだな」とか「死にたい」と考えては自分をボコボコに追い詰めてしまいます。
新人という期間が心苦しくて仕方ないです。みなさんも新人だった頃はどうだったでしょうか?
また新人の指導めんどくさいなあ、と思ったりしますでしょうか?
職場はかなり良好で良いとこですし、いじめもありません。だから安心してもいいですが、やはり毎日居場所がない、宙ぶらりんの状態で辛いです。でも辞めたくはないし、プロになって介護福祉士だと正々堂々名乗れるくらい強くなりたいです。
カイゴジョブ
悩んでいることは改善できること
自分のことを使えないと悩んでいる人は介護士としてより成長したいと思っている証です。自分の現状を変えたい気持ちは改善の見込みは大いにあります。
失敗を恐れない
新人の場合は、失敗をすることを必要以上に恐れることはありませんなぜなら失することなくベテラン介護士にはならないからです。もし失敗をしてしまったら同じ失敗をしないように対策を考えればよいのです。
対策がわからない場合や、困ったときは先輩や上司に積極的に相談してみましょう。
できることを増やす
結論から介護の専門的スキルがなくともできる仕事から始めましょう。
ひとつひとつの仕事を丁寧にこなしていくことが重要です。まずは利用者の方の名前と特徴を覚えるためにお茶を出すことから始める。時間が空いた時はコミュニケーションを取るために訪室するなど。今の自分ができることから始めましょう。
新人の頃は何度もミスをして仕事を覚えていくものです。大丈夫です。時間と共に経験があなたの財産になっていきます。
まとめ
今回は使えない介護職員について解決策を含めて紹介させていただきました。
結論コミュニケーションが取れていればほとんどは解決できるのではないかと思います。人間関係を円滑にし利用者、職員が同じ時間を楽しく共有することができたら幸いです。
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