『現在正社員で働いているけど業務過多になり派遣で働くことを考えている。』『慢性的な人手不足なのに派遣で働く意味がわからない。』という方が最近増えてきました。
今回は介護派遣の立場から最近特に気がついたことをお伝えしていきたいと思います。この記事を読むことで実際の介護派遣の立場を知った上で選択肢の参考にしてください。
介護派遣の立場〜現在〜
2022年10月現在、円安は介護業界の人手不足にも影響しています。
理由は介護士として働く外国人労働者が日本よりも賃金の高い国で働くことを選択するケースが増えてきたからです。
日本人がアメリカやオーストラリアで働いて高収入を得ているように、『どうせ働くなら給与が高いところを選びたい。』というのは同じではないでしょうか。
介護派遣の立場からのつぶやき
一方では正社員から派遣介護士として働くことを選んだ方も多くいます。
これから紹介するのは派遣で働く介護士さんのつぶやきです。彼らは現在なぜ派遣介護士として働いているのでしょうか?働き方の特徴から参考になる情報を見つけました。
twitterには日々多くの介護士の方のリアルな現場の声が溢れています。その中で派遣介護士の立場からのつぶやきには比較的現在の働き方に満足している内容が多いです。
ほとんどの方が働き方の自由を求めて派遣の道に進まれています。『正社員で働いていた時と比較して精神的に楽になった。』という発信をに注目すると、正社員で働いていた時はブラックだったという方が多いです。
介護派遣の立場とは
人手不足がますます深刻になり、介護士不足を派遣社員で補おうとする施設は増加傾向にあります。派遣会社が多くなってきたからこそ登録する上での見極めが肝心です。派遣の立場から伝えられることに特化してお伝えします。
派遣とは(基本情報)
派遣とは、派遣会社に登録して雇用契約を結び別の会社で働く人のことです。 給与の支払い、福利厚生などは派遣会社の契約に準じます。 働く場所は派遣会社ではなく、派遣先の企業です。
派遣先の企業から支持を受けて働きます。派遣会社は就業先の紹介や就業中のサポート、交渉などを担当者を通じて行います。
派遣について(よくある質問)
介護派遣先の介護施設では派遣の立場はどうなのでしょう。よくある質問からお答えします。
- 派遣先でいじめはありますか?
-
介護派遣は時給が高いため、派遣先の施設で働く職員の給与が低い場合は羨ましがられるかもしれません。派遣会社より、時給に関しては聞かれても言わないようにと言われた場合は特に注意しましょう。場合によっては妬みやいじめの対象となることもあるようです。
- どんな施設に派遣されますか?
-
派遣される施設は特養、有料老人ホーム、デイサービス、グループホームなど様々です。介護経験が浅い場合は比較的介護度の低いサ高住やデイサービスがおすすめです。
- 気をつけることはありますか?
-
介護派遣は短期間で色々な職場を経験していると思われています。あなたの仕事ぶりから即戦力として当てにされる可能性が高いです。時間厳守や挨拶など基本的な接遇には気を付けておきましょう。
- 正社員やパートとの違いは?
-
介護派遣の働き方は正社員よりも自由度が高く、パートよりも時給が高い特徴があります。そのため限られた時間で高収入を得たい方には適しています。
- 責任ある仕事を任される割合は?
-
期間に限りがある働き方のため基本的に責任のある仕事を任せられることはないでしょう。しかし派遣先施設の人手不足が深刻な場合は無理な要求をされることがあります。その場合は派遣会社の担当者へ連絡しましょう。
派遣で働く?
介護の派遣は魅力的な利点があります。自分の都合に合わせた仕事や働き方ができるからです。トラブルにあった場合は派遣会社があなたに代わって交渉します。
サービス残業もなく、あなたが嫌な思いをすることもありません。
2025年には介護職員が今より大幅に不足することが見込まれています。そのため新規参入により人材確保に苦戦している派遣会社も多くあります。中にはブラックな派遣会社も存在するため登録するときの見極めが肝心です。
おすすめの派遣会社が知りたい方はの記事はこちらをご覧ください。⇨【失敗事例より】派遣会社を複数登録すべき理由とおすすめ3社
自分に合った施設が見つかるまでいろんな施設で働いてみて正社員になるという選択肢もあります。
介護派遣の立場〜未来〜
介護業界の未来は?
「2040年問題」をご存知でしょうか?2025年問題では介護職が約39万人不足すると言われています。このまま行くと2040年はさらに深刻な事態が待っています。
2040年問題とは、第二次ベビーブームに生まれた「団塊ジュニア世代」が65~70歳を迎え、2025年よりもさらに高齢化が進むことで起こる問題のことです。
2040年には、高齢者1人を1.5人の現役世代が支えなければならないと指摘されているほか、介護業界では、より多くの高齢者を受け入れるための環境整備が課題になっています。
厚生労働省の試算によると、2040年に必要な介護人材は280万人。現状の職員数よりも、約69万人増やす必要があると指摘されています。
働き方改革ラボ
円安で当てにできない外国人労働者
昨年一緒に働いていたネパールからの外国人実習生もカナダで働くことを望んでいました。現在は日本で働いていることを後悔しています。
円安で日本人の若者は海外に出稼ぎに行く人が増えています。このままの状態が続けば外国人技能実習生や海外からの働き手も失うことになります。介護業界はますます厳しくなっていくことでしょう。
働き方の選択肢を増やしておこう
とにかく人がいないと成り立たないのが介護業界です。今後は段階的に介護士の処遇改善により給与のアップが見込まれます。
介護士は『人手不足をうまく活用しキャリアアップのために派遣で働く』という選択肢を準備していても良いのではないでしょうか? 1つの施設で得られる経験も大事ですが、介護の転職はマイナスではありません。
経験と知識を最大限に活かせるように情報収集と選択肢の幅を増やしておくことをおすすめします。
こちらの記事にも参考にされてください。⇨介護の人手不足の未来についてまとめています。
5年先、10年先を見据えて介護の様々な働き方を知っておきましょう。
まとめ
今回は介護派遣の立場から円安でますます人手不足が加速する前に知っておくべきことをまとめてみました。
世間では『介護職は誰にでもできる。』と言われることが職業です。
しかし誰にでもできる仕事であれば人手不足に悩まされることはないと思います。待遇、給与、社会的地位の向上と介護職に対してのイメージアップを図ることが大切だと思います。
今回の記事が参考になれば幸いです。
コメント