【本音】介護派遣でも安心!有給休暇を上手に活用する方法

『派遣で働いてみたいけど、有給ってどうなってるの?』『雇用契約が短期間なのに有給取得は無理じゃないの?』このような疑問から介護派遣で働くことをためらう方は多いです。

私自身、派遣された施設で派遣の有給休暇についてよく質問されました。

この記事を読むことで有給の仕組みと効率よく取得する方法がわかります。そのほか有休消化の具体例と取得できなかった時の解決策もあわせてお伝えします。

有給は残さず消化していきましょう。

目次

介護派遣で有給消化できないのはなぜ

社会全体での取り組みが大事

なぜ有給休暇が取得できないと思われるのでしょうか。それは派遣労働と正社員の雇用形態の違いにあります。理由は以下のとおりです。

介護派遣で有給消化できない理由

  • 現場が忙しくて有給が取得できる雰囲気ではない
  • 3ヶ月単位の更新で取得のタイミングがわからない
  • 派遣の有給の仕組みがわからない

『令和2年就労条件総合調査』(2019年版)では労働者1人平均の付与日数が18.0日なのに対し、平均取得日数は10.1日、平均取得率も、前年の52.4%から56.3%に上昇し過去最多です。

一方、介護業界の有給休暇取得状況『介護労働実態調査(2019年)』では介護労働者の有給休暇の平均取得日数が7.0日、労働者の平均取得率は63.8%という結果が出ています。

有給休暇取得が義務化される前との比較では改善されています。しかし取得日数に関してはどうでしょうか介護派遣労働者の現実はさらに厳しいです。

有給が取得できる雰囲気ではない

介護士不足の施設では特に『有休が取得しづらい。』と感じるのではないでしょうか。人手不足が深刻な施設では、職員が満足に有給が取れていません。『職員が有給が取れないのに派遣で有給使うの?』と言われ、有給が取れなかった。』という声をよく聞きます。

また高齢の職員ばかりで休める雰囲気ではなかった。という方も多いです。

有給が取りやすいかどうかは施設の状況が強く影響します。

取得のタイミングがわからない

計画的に有給が取りたいな。

派遣の場合は3ヶ月更新(施設によっては2ヶ月更新)など、短い期間で効率的に取得しなければなりません。突然派遣切りされてしまうと有給休暇をすててしまわなければならなくなってしまった。など介護施設や派遣会社の都合に影響されてしまいます。

この場合、有給休暇の取得自体自分でコントロールできなくなります。

派遣と正社員の有給の違いがわからない

契約そのものが違います。

派遣社員と正社員の有給休暇取得の違いは以下のとおりです。

スクロールできます
正社員派遣社員
取得条件労働基準法に基づいて雇用
・勤務期間、労働時間に応じて有給を取得する権利がある。
・法律や雇用契約に基づいて一定の勤務期間を経た後に有給休暇を取得できる。
派遣会社との契約に基づいて雇用。
・派遣労働者派遣法によって一定の勤務期間を経た後に有給休暇を取得できる。(※但し場合によっては、正社員とは異なる条件や制約がある)
日数と給与・労働契約に基づいて一定の有給休暇日数を取得できる。
一般的に休暇中も給与が支払われる
派遣会社の労働契約や派遣法によって異なる。(※派遣先企業の労働条件に準じることもあるが正社員と同じ条件ではない)
契約書を詳細までチェックしよう。

私が働いていた時は、有給の日数は正社員と同じでした。(年間の有給日数は6ヶ月経過すると10日付与)しかし、給与は正社員で働いていた時は満額支払われていましたが、派遣で働いていた時は7割の支給でした。

労働法や、派遣法によって異なるため介護派遣で働く場合は事前に派遣会社の情報を入手しておきましょう

介護派遣での有休消化の具体例

事前に知っておきたい。

有給取得のタイミングは?

有給を取得する場合、派遣先の施設のシフト作成のタイミングを知っておくことが重要です。シフトが作成される前に施設の担当者へ伝えましょう

派遣先施設と派遣会社の雇用契約が何ヶ月単位で結ばれているのかが関係してきます。長期間同じ施設で働くことで有休消化がしやすくなります。

有給取得のタイミングを知っておけば、毎月有給を消化しながらシフトを組んでもらうことができます。コミュニケーションをうまく取っておくことで有休取得がしやすくなります。

契約期間内に完全に消化したい

契約を更新されなかった場合は、次の派遣先で有給を継続して取得することが可能です。しかし派遣会社の都合で派遣切りにあった場合は、有給が残ったまま辞めざるを得ない状況になってしまう可能性があります。

派遣先に都合よく扱われた場合はすぐに最寄りの労働相談の窓口へ連絡することをおすすめします。最近の傾向では、介護士不足に伴って派遣会社と派遣社員のトラブルが増えています。

体験談より、相談窓口が一目でわかるように以下の記事にまとめています。

かいごハケンの品格
【結論】介護派遣のひどい体験談〜派遣切りから労災認定までの複数登録すべき理由を解説〜 | かいごハケン... この記事には広告が含まれます。 私は40代で介護の世界に飛び込みました。子育ても一段落し、これからは人の役に立つ仕事がしたいと思ったのがきっかけです。介護派遣を選...
実例を知ればよりわかりやすい。

介護派遣で有給取得が厳しいと感じたら

なかなか休みが取れない。

働いてみたものの、有給取得が難しいと感じる場合があります。

  • 派遣先施設が忙しすぎて休みをもらえる状況ではない。
  • 派遣会社と施設で有給に対して認識が違っている。
  • 有給取得を伝えたが露骨に嫌な顔をされた。

ブラック施設ほど職員にとって厳しい労働環境になってしまいます。もしこのような経験をされた場合は必ずメモをとっておきましょう。

メモのサンプルは以下のとおりです。

日付経緯
6/13来月(7月3日)祖母の7回忌のために有給を取りたいと担当職員へ伝える。
6/28シフトで有給を確認するが出勤になっていた。『職員でも休めないし、現場がまわらないので認められない。』と言われ、渋々有給を入れてもらう。
7/3有給は取得できた。
7/4有給はもらうことができたが現場の雰囲気は最悪になり、職員とコミュ二ケーションがうまく取れない。仕事に行くのが辛くなった。
このような事態にならないようにしたい。

派遣会社の担当者へ連絡する

有給消化が難しい場合は、派遣会社の担当者へ連絡しましょう。施設の担当者へ派遣会社から伝えてもらうことで雇用を守ることができます。職員が休めないという理由で派遣職員へ休みが与えられないということはありません。

派遣会社の担当者へ伝えるときにも時系列でメモを残しておくと話が伝わりやすくなります。メモは何よりも証拠になります。

ハローワークへ相談する

派遣会社の担当者へ伝えたのに進展が見られないようであれば、ハローワークへ連絡しましょう。派遣会社の担当者が施設へ掛け合ってくれないということは派遣会社自体がブラックな可能性があるからです。

自分が働いている会社がブラックであることに派遣労働者は気付きにくいものです。担当者の行動をよく観察しておきましょう。しっかりした派遣会社かどうかを判断するためにも重要です。

各種相談窓口は以下を参考にしてください。

かいごハケンの品格
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まとめ

ほっとできる時間が欲しい。

介護派遣の有給休暇について解説しました。事前に知っておくことで有給取得に必要な対策をとることができます。

有給休暇は労働者の権利です。仕事と休みのバランスを上手に取ってストレスなく働けるようにしましょう。

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