介護派遣の現状|現場はこんなに大変です。介護士の本音

介護派遣の現状を知るためには、現役介護士の本音を聞くことが重要です。

この記事では『介護派遣でどのような人が働いているのか』『介護派遣のお悩みQ&A』『介護派遣の改善すべきこと』について解説します。

介護派遣の理想と現実がわかります。

目次

【介護派遣の現状】どんな人が働いているの

介護派遣の現状を知る上で、どんな人が介護派遣として働いているのか気になるのではないでしょうか。そこで現役介護士の体験談をまとめました。

介護派遣の働きかたが施設の労働環境に影響することがわかります。

介護派遣の体験談

派遣で働いてます


初勤務から3日目で一人夜勤デビュー。
まだ顔と名前が一致してないのに。初めてこのまま続ければ死ぬな、と思いました。認知症の方からの暴力が半端ない!
ここ辞めます(笑)

介護職してます

もう限界。 精神疾患の認知老人のケンカ、苦情、暴言。
見るのも聞くのも仲裁も嫌!もう耐えられない。 
今日はとうとう暴言に暴言で言い返してしまった。続けられない感じ。

派遣で働いてます

訪問介護に入ったが、女社長に毎日ダメ出しされる。ののしるような言い方で、責められている。出勤前にラインが来ると吐き気がする。正社員になる前に、退職意思を伝えるも、『困る。2ヶ月は、必要って。』まだ社員ではないのに。

人権がない!入所者からのセクハラ暴言暴力当たり前!29人の重症入所者を日勤帯1人でみてるのほんと精神的にも肉体的にも無理。25人24時間オムツだし!オムツ脱するし…
すれば見守り不足。どうすりゃいいんだ!

介護現場での実態

こんなtweetを発見!

それでもなぜ介護派遣やってみようと思うのでしょうか。

理由は介護業界の人手不足です。また、労働環境が悪いと転職を考えてしまいます。満足していたとすればそもそも離職はしないのです。

施設が介護派遣を利用する理由

次に、施設側の隠された内情を明らかにしたいと思います。介護派遣を利用せざるを得ないには理由が以下のグラフでわかります。

人材派遣・紹介会社の利用状況

出典:『福祉人材の確保・育成・定着に関する調査結果報告書』(東京社会福祉協議会)を基に作成

 2021年4月23日更新

また、厚生労働省が2019年に公表した『医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査』によると、介護職員の採用経路として最も多かったのは「民間職業紹介事業者」の28.3%で、以下「公共職業安定所(ハローワーク)」(25.8%)、「直接募集」(10.4%)でした。

介護職は、完全な売り手市場であり、有効求人倍率は平均より3倍以上の高水準が続いています。こうした市場を利用した悪質な業者による被害が頻発しているのです。

例えば、ある求職者がAという施設に就職したにもかかわらず、業者は2年以内にBという施設への再転職を勧めるなどのケース。

民間の職業紹介事業者の仲介で就職した人の38.5%は半年以内に離職しており、せっかく採用したのに、人材が定着しないという問題に直面しています。

また、求人に応募してみたところ実際は募集していなかったり、すでに閉鎖した施設などの求人広告を掲載して求職者を集める「おとり求人」という手法も行われるなど、トラブルが後を絶ちません。

みんなの介護求人より抜粋

【介護派遣の現状】お悩み解決Q&A

介護派遣で働く介護士の中には、どのような労働環境の課題や厳しさがあるのでしょうか?
派遣で働いてます

労働環境の一つの課題として、介護派遣の場合はシフトの不規則さが挙げられます。施設やクライアントによって勤務時間や休日が異なるため、自身のプライベートな予定との調整が難しいです。

派遣で働いています

介護派遣では人手不足の施設や緊急の派遣依頼に対応するケースもあります。急な変更や連続勤務など、身体的・精神的な負担が大きいと感じることもあります。

介護派遣で働く介護士たちの給与や労働条件に関する本音や不満はどのようなものがありますか?
派遣で働いてます

給与に関しては、介護派遣の場合は他の雇用形態と比べて低いと感じることがあります。また、派遣先の施設やクライアントによっても差があり、公平性や適正な報酬の問題も浮上しています。

派遣で働いています

労働条件に関しては休憩時間の確保や残業の増加、福利厚生の充実度などが懸念材料です。安定した労働環境を求める声もあります。

介護派遣における人材確保やキャリア形成に関する課題はどのようなものがありますか?
派遣で働いてます

介護派遣では人材確保が難しいという課題があります。人材不足の中で多くの施設で求められる要求に臨機応変に対応しなければなりません。

派遣で働いています

介護派遣ではキャリア形成に関する課題も顕著です。一部の介護士は経験を積みたいという意欲を持って介護派遣を選びますが、長期的なキャリアプランやスキルの継続的な成長が難しいと感じることがあります。経験を積んでスキルを高めるための研修やキャリア支援の充実が求められます。

以上のように、介護派遣の課題と現状について、労働環境の厳しさや給与・労働条件に関する本音や不満、人材確保やキャリア形成の課題など介護士は真剣に悩みを抱えています。

次の章では、これらの課題に対する改善策や具体的な取り組みについて考えていきます。

【介護派遣の現状】改善すべきこと

介護士が求める理想の労働環境

現場の声を聞いて改善するのが介護の現状を根本から変える上で重要になってきます。

  • 働きやすい環境づくり
    労働環境の安定化やシフトの予定通りの組みやすさ、適切な休息時間の確保など、働きやすい環境づくり
  • 適正な報酬体系
    介護派遣の報酬体系の見直しや公平性の確保、給与の適正化など、適正な報酬

  • 労働時間の見直し:
    過重な労働時間や連続勤務の削減、適切な労働時間の設定など、労働時間の見直し

介護派遣で働く介護士たちの要望や期待は、より良い労働環境の実現や業界全体の発展に向けた重要な要素です。

介護を支えるための改善策

まず労働環境の改善が重要です。適正な労働時間の確保や休息の充実、連続勤務の制限など、働く介護士たちの健康と働きやすさを考慮した対策が必要です。

また、給与や労働条件の改善も求められています。公平な報酬体系の構築やキャリアに応じた昇給制度の導入、福利厚生の充実などが重要な要素となります。

さらに、介護派遣制度の見直しや政策の改善も求められています。制度の柔軟性や明確化、介護士のスキルアップのための研修制度の充実などが必要です。政府や業界団体との協力強化や意見交換の場の整備も重要です。介護派遣に関わるすべての関係者が協力し、現場の課題に対処し、介護士たちがより働きやすい環境を共に作り上げることが求められます。

介護派遣の現状を理解し、改善に向けた取り組みを共有することは、介護士たちの声を反映させるために重要です。働く介護士たちがよりやりがいを感じ、尊い仕事に取り組めるような環境づくりに、政府、業界団体、関係者全員が力を合わせて取り組む必要があります。

まとめ

介護派遣は、介護現場の現状には改善が求められています。介護士たちの本音を通じて、その現状を理解し、改善に取り組む必要があります。働く介護士たちがより働きやすい環境を実現し、やりがいを感じながら安心して働けるような制度や条件が求められています。

今回の記事がお役に立てれば幸いです。

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