『ケアマネージャーから「自宅で暮らす父がお風呂場で転倒した」と連絡を受けた。』
『要介護2の母親が「立ち上がる際に何か捕まらないと辛い」と話していた』
『介護保険で手すりがつけられると聞いたけど具体的な方法が知りたい』
在宅で生活するご両親にとって健康で長生きして欲しいという願いに応えたいものです。
また、離れて暮らす両親に安心して自宅で暮らしてほしいと介護保険を使った住宅改修をする方が増えてきています。とはいえ具体的な方法がわからない。実際自分の親に当てはめて何が必要か知りたい。と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

今から準備できることってなんだろう?



子供が心配してくれているけど、よくわからないな。
高齢者や身体障害者が安心して生活できるよう、住宅環境を整えることは必須です。費用の一部を補助してくれる制度が介護保険です。転倒防止、歩行時のサポート、立ち上がり時の補助など手すりの設置は生活の質を向上させます。また健康で長生きしてほしい両親には最高のプレゼントです。
つい最近も、『住宅改修で手すりをつけなかったため寝たきりになってしまった』というご家族の後悔の話をを聞いてしまいました。
そこで今回は介護保険で住宅改修時にできる手すりをつけるポイントについて解説したいと思います。



健康で住み慣れた家での暮らしが一番!
以下のことについて解説していきたいと思います。
・介護保険で住宅改修|手すりの必要性
・手すりによる生活の質の向上の具体例
・介護保険で住宅改修をする際の手すりの設置する際の注意点
・介護保険で住宅改修を利用して手すりをつけてわかった生活の変化
この記事では高齢者にとって手すりの必要性と介護保険を利用した住宅改修について解説していこうと思います。
- これまで通り度両親に安心して自宅で過ごしてもらいたい方
- 介護保険を活用した住宅改修の重要性と導入の仕方を知りたい
- 両親にいつまでも健康で長生きして欲しい方


<プロフィール>
介護福祉士8年目
介護現場でうつ病の発症→派遣切り→派遣会社の労災隠しを労基署へ相談→労災認定される。個人での労災申請を知りたい方へ詳細はブログ内にあります。
Xでも発信→https://twitter.com/hakenkaigoshi/
必要性がわかればあとは設置するだけです。リフォーム業社へ一括見積もりすれば簡単です。
\ 手すりをつける前に徹底比較!/
結論 早めにつけてよかった!介護保険での住宅改修|手すりの必要性


住宅改修する前に読んでほしい手すりの設置の重要性
介護保険住宅改修費の受給には「事前申請」が必要です
宮城県 名護市公式ホームページより
更新日:2024年1月10日更新 印刷ページ表示
介護保険の住宅改修費を受給するには、改修工事前に市に「事前申請」をすることが必要です。
最近、この事前申請が無かったためにトラブルになる例が増えています。



介護保険で手すりの設置ができることを知らずに住宅改修をしてしまった。』という方が時々いらっしゃいます。介護に必要な住宅改修であれば、介護保険を使い費用を安く抑えることが可能です。
また、高齢者にとっては手すりが設置してあることが車椅子生活を予防する上でとても重要になってきます。高齢者と家族が安心して在宅介護ができるように是非活用してほしいのが手すりの設置です。
寝たきりになった時の介護の辛さはご本人だけでなく、ご家族にも大きく影響します。
体力面・金銭面・時間を奪われる、このような状態が続くことで介護のストレスはさらに大きくなります。
手すりが生活の質を向上させる具体例


手すりの設置は高齢者や身体障害者の生活の質を向上させます。例えば、お風呂場やトイレ、階段、ベッドサイドに手すりを設置することで、安全性が向上し、自立した生活がサポートされます。また、心理的な安心感も提供し、家族や介護者の負担も軽減します。介護保険を利用して手すりを設置することで、より快適な生活環境を手に入れることができます。
1転倒予防
高齢者にとっての転倒は寝たきりに直結するリスクがあります。転倒になりうる可能性を排除することが重要です。早い段階から手すりが取り付けられていたら、日常的な転倒予防ができます。
2事故防止
例えば訪問介護で高齢者を訪問する時、床にいろんなものが散乱している状況をよく見かけることがあります。特に老老介護の方に多くみられますが、歩行が困難な状況になるにつれて危険が伴います。『何気なく置いたものによって滑って骨を折って車椅子生活になってしまった。』という事例は多く存在します。
3生活の質の向上
介護施設やデイサービスでリバビリやレクリエーションが積極的に取り入れられている理由は生活の質(QOL)向上のためです。意識して足を使うことが重要です。足腰が丈夫であれば自分の力で生活を維持することが可能です。
手すり設置の5つのメリット



手すりをつけることでどんな効果が期待できるの?
手すりの設置は、高齢者や身体障害者の日常生活の質を向上させる様々なメリットがあります。手すりの設置がなぜ重要なのか、具体的なメリットについて詳しく解説します。



高齢者や身体障害者にとって5つの重要な役割をまとめてみました。
- 転倒や事故予防への効果
- 日常生活の支援
- 自立支援とプライバシー保持
- 安心・安全な居住空間の確保
- 経済的負担の軽減


- 1.転倒や事故予防への効果
-
高齢者や身体障害者は、歩行や移動において転倒するリスクが高くなります。
手すりが設置されていれば、つかまることでバランスを整えることができ、転倒を防ぐ役割を果たします。
特に、浴室やトイレなどの滑りやすい場所に手すりがあると、濡れた床面での転倒を防止する効果が期待されます。 - 2.日常生活の支援
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手すりは日常生活において高齢者を支える重要な役割を果たします。特にトイレや浴室は高齢者にとって転倒や事故のリスクが多い場所でもあります。
トイレでの立ち床や座る際に手すりを使えば、体力の低下や関節の痛みによる負担を軽減できます。
また、風呂場での入浴や出浴の際にも手すりを利用すれば、入浴時のバランスを保つことができます。 - 3.自立支援とプライバシー保持
-
介護においての自立支援は『自分でできること』という精神的充足に大きな影響を及ぼします。
高齢者や身体障害者が手すりを使うことで、介助を必要とせずに自分の日常生活を行うことが可能となります。 これにより、自己肯定感や自己決定権を保持します。
またプライバシーを尊重した生活を送ることができます。 - 4.安心・安全な居住空間の確保
-
高齢者や身体障害者が安心して生活することができる居住空間を確保する手段としても役に立ちます。 家族や介護者も安心して介護にあたることができます。ケアの負担が軽減され、生活全体の安定につながります。
- 5.経済的な負担の軽減
-
手すりの設置により、自立した生活が可能になるため、介護サービスや施設の利用が減少し、経済的な負担を軽減する効果も期待できます。


手すりの設置は高齢者や身体障害者にとって転倒や事故の予防、日常生活の支援、自立支援、安心・安全な居住空間の確保など、多くのメリットが得られます。
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介護保険で住宅改修を利用して手すりを設置するまで


- 介護保険の基本的な説明と制度の概要を解説する。
- 介護保険が住宅改修にどのように活用できるかを具体的に説明する。
介護保険で手すりを設置するまでステップ解説
まず、介護が必要な状態であることを確認し、居住する区町村の介護支援専門員に相談してください。専門員は、あなたの状況に応じて適切な手続きや必要な書類を説明させていただきます。
要支援・要介護認定: 介護支援専門員の指導のもと、介護の必要性に応じて要支援または要介護認定を受ける必要があります。認定結果によって、具体的なサービスや給付が決定されます。
認定結果を踏まえて、サービス計画を作成します。
手すりの取り付けは「居宅改修」という支援内容になります。介護サービス計画ができたら、居宅改修の申請を行います。必要な書類にサービス計画を添付し、市区町村の介護支援専門員に提出してください。
提出された申請書類は審査され、結果が通知されます。審査に合格すると、レールの設置にかかる費用の一部が介護から給付されることになります。
手すりの設置は、介護保険から給付される金額内で行います。 設置は、指定された業者や工事会社などに依頼する場合もありますので、市区町村の担当者と相談しながら進めてください。
介護保険を利用して任意の手続きを行う場合は上記のようになりますが、地域や具体的なケースによって手続きが異なる場合があるため、担当の介護支援専門員に相談することが重要です。
介護保険で住宅改修をする際の手すりの設置場所と注意点


- 手すりの素材、形状、長さなど選ぶ際のポイントを詳細に説明します。
- 使用目的や設置場所に合った適切なナビゲーションを選ぶためのアドバイスを提供する。
介護保険で手すりを設置する際の注意点やアドバイスについて説明します。
手すりを選ぶ際のポイント


素材の選択
介護保険で手すりを設置する場合、耐久性と安全性を重視して素材を選ぶことが重要です。一般的に使用される素材として樹脂は、ステンレス鋼、アルミニウム、樹脂などがあります。ステンレス鋼は錆びにくい耐久性があり、アルミニウムは軽くて扱いやすい特徴があります。
形状の選択
ハンドルの形状は、握りやすさや持ちやすさに影響を与えます。一般的には円形や角型、組み合わせ形状がありますが、使用者の手のサイズや握る力を考慮して選ぶことが大切です。特に高齢者や身体障害者の場合は、握りやすい丸い形状のハンドルが適しています。
長さの選択
手すりの長さは、設置場所に合わせて適切に決定することが必要です。 手すりは設置場所全体をカバーし、つかまりやすさを確保することが重要です。 階段や廊下など、長い距離を考える場所では、適切な長さを選ぶことが安全性を高めます。
使用目的や設置場所に合った適切な手すりとは


使用目的や設置場所に合った適切な手すりとは、高齢者や身体障害者のニーズに合わせて機能し、安全性や快適性を最大限に考慮した手すりのことを指します。
例えば、浴室やトイレでは湿気が高いため、錆びにくく滑りにくい素材の手すりが適しています。屋外の場合は耐候性が重要であり、ステンレス鋼やアルミニウムの手すりが適切です。
高齢者向けの手すりは、安全性を重視して樹脂素材や丸い形状のものが選ばれます。階段や廊下には長さが必要なため、適切な長さを持つ手すりが必要となります。
使用者の健康状態や身体的特徴を考慮して、握りやすい形状や適切な高さに設置することも重要です。介護保険を利用して手すりを選ぶ際には、これらの要素を考慮し、使用目的や設置場所に最適な手すりを選ぶことが大切です。
手すり設置場所の目的と注意点


- 使用目的
- 注意点
湿気が高いため、錆に強い耐久性のあるステンレス鋼や樹脂の手すりが適しています。滑り止めの加工が施されたものや取り外し可能な手すりも便利です。
- 使用目的
- 注意点
廊下に手すりを設置する際、高齢者の歩行状態を確認しましょう。高さ、歩幅、利き足、廊下の長さなどを考慮しましょう。長い廊下である場合は、途中に休憩できる椅子を置くスペースがあるとより安全です。
- 使用目的
- 注意点
階段には、手すりを設置することで転倒を予防し、安全性を高めることができます。階段には、手すりの両側に設置することが理想的です。特に高齢者や歩行困難な方にとっては、上り下りの際にしっかりと手すりを掴むことで安定感が得られます。
- 使用目的
- 注意点
寝起きの際に支援を必要とする場合は、ベッドサイドに手すりを設置すると便利です。入浴やトイレの移動時にも手すりがあると安心感を得られます。ベッドサイドの手すりは、取り外し可能なタイプやベッドに固定するタイプがありますので、設置場所に合わせて選ぶと良いでしょう。
- 使用目的
- 注意点
耐候性に優れたステンレス鋼やアルミニウムの軽量が適しています。一応使用する場合は、素材の耐久性を確認しましょう。
介護保険で手すりを設置する際には、上記のポイントを考慮して適切な手すりを選ぶことが大切です。使用者の安全性と快適性を最優先に考え、設置場所や使用目的に合った手すりを設置しましょう。
使用者の健康状態とプライバシーの配慮


手すりを設置する際には、使用者の健康状態や身体的特徴を考慮することが重要です。使用者がどのような高さや角度で手すりを使いやすいかを確認し、適切な高さに取り付けることが必要です。また、手すりの設置がプライバシーに配慮されるよう、適切な場所を選びましょう。
手すりをつけてわかった生活の変化


- 住宅内で手すりを設置する適切な場所を部屋ごとに具体的に示し、その理由を説明する。
- 手すりの高さや角度、心構えなどの注意点についても解説する。
\ 手すりをつける前に比較しよう/
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