介護人材の不足にともなって、介護派遣求人に関する危険なケースが報告されています。
本記事では、危険な介護派遣求人を見分けるために必要なのポイントについて詳しく解説します。 また、介護派遣求人のキャッチコピーに隠された事実に注意しながら、労働条件を守るための知識を身に付けましょう。
特に未経験から介護派遣求人に応募しようと思っておられる方は必見です。
なぜ介護派遣求人が増えてきたのか
介護派遣求人が増えてきた理由は高齢化による人手不足です。団塊の世代が一気に後期高齢者となる2025年には、さらに人手不足が深刻になると予想されます。そのため介護派遣求人の中には、ブラックな介護派遣会社も存在します。
介護派遣会社の選択を間違うと、派遣先がブラック施設で過酷な環境で働くことになりかねません。重要なことは、介護派遣会社の求人情報を正しく見極める力です。
私自身、介護派遣会社の選択を間違ったためにコロナとうつ病を発症し派遣切りにあいました。このような事態を避けるために最低でも介護派遣求人のメリットとデメリットを知っておきましょう。
介護派遣求人のメリットとデメリット
介護派遣の求人についてメリットとデメリットを挙げてみました。
メリット | デメリット |
---|---|
・すぐに仕事が見つかる ・短期間でいろんな種類の施設を体験できる ・人間関係があっさりしている ・サービス残業がない ・夜勤専従の仕事は単価が高い ・派遣会社を複数登録し仕事が探せる | ・派遣切りに合う可能性がある ・有給休暇の取得に工夫が必要 ・担当が仕事に影響する ・ブラック施設に派遣される可能性がある | ・ボーナスがない
介護派遣求人のメリット
介護派遣求人のメリットは以下のとおりです。
介護派遣の求人で最大のメリットは夜勤専従の場合、時給単価が高く効率的に収入を得ることができます。そのため複数の派遣会社に登録し、夜勤専従のみで生計を立てる介護士が多いです。
希望すればすぐに仕事が見つかり、短期間で様々な経験を積むことが可能です。煩わしい人間関係にも巻き込まれることもなく、サービス残業はありません。そのため仕事とプライベートのバランスを取りやすいです。
多くの施設で経験を積むことで求人の幅が広がり、自分に合った条件の仕事が簡単に見つかります。
介護派遣求人のデメリット
介護派遣求人のデメリットは以下のとおりです。
ボーナスが支給されないため、収入面でのメリットが少なくなります。また、予期せぬ派遣切り見舞われるリスクがあります。さらに、現場の状況によって雇用が終了する可能性があります。
有給休暇は派遣先の正規職員が優先されるため、取得のタイミングが難しい場合があります。2ヶ月から3ヶ月単位での派遣が一般的で、有給休暇の取得には工夫が必要です。
介護派遣会社の担当者との関係にも気をつける必要があります。コミュニケーションが不足するとサポート十分に得られない可能性があります。
介護派遣の求人で働いて困ったときは
これらを踏まえた上で介護派遣求人で『もしもトラブルに巻き込まれたらどうするの?』と悩まれている方へ、実体験からトラブルに応じた相談窓口を別記事でまとめています。気になる方は参考にされてください。
介護派遣求人に応募する時のポイント
介護派遣求人に興味がでてきたら応募してみましょう。おすすめの派遣会社ご覧になりたい方は以下の記事で詳細を確認できます。
良い介護派遣求人の見極めのポイント1
1. 経験や資格に合わせた求人を選ぶ
未経験者と有資格者では派遣の時給単価が大きく異なります。派遣会社の担当者へしっかり伝えることで収入が大きく変わります。 自身の特性を積極的にアピールしましょう。
自分の経験や資格に応じた求人を選ぶ大切です。派遣会社があなたのスキルに応じた対価を支払うことができるかをか確認しましょう。
良い介護派遣求人の見極めのポイント2
候補がたくさんある場合は、比較できるポイントのリストを作り判断してみましょう。
比較する上でのポイント
- 希望条件の一致:給与・勤務地・希望時間・スキルや経験を重視してくれるか
- サポート体制:派遣先とのトラブルや問題が発生した場合の対応
- 派遣会社の口コミや評判 :特に過去の従業員や派遣スタッフの経験談が重要
- 働きかたの柔軟性:自分のライフスタイルに合わせた働きかたができるか
- 施設の特徴: 施設のホームページや面接時に自分が働きやすいと感じるか
気になる項目を見える化することであなたの希望に沿った派遣会社が見つかります。ブラックな派遣会社を見極めるポイントになりますので、広告だけを信用せずリストを作りチェックしておきましょう。
介護派遣求人のキャッチコピー
介護派遣求人の悪質な被害を防ぐには、キャッチコピーに騙されない知識が必要があります。ここでは自分の安全と労働条件を守るためのポイントを詳しく解説します。
よくあるキャッチコピーを確認
ハローワーク非掲載求人です。
なぜ非掲載求人なんだろう?
ハローワーク非掲載求人という文言には以下のような危険性が存在します。
- 詐欺や悪質な募集の可能性:
信憑性や正当性が保証されていません。詐欺や過酷な労働条件を持つ求人に巻き込まれるリスクが考慮されます。特に注意が必要です。 - 労働条件の不明確さ:
非掲載求人の場合、求人情報が十分に理解されていないことがあります。 給与や労働時間、労働条件などに関する情報が不足していると、後から変更されることがあるので注意が必要です。 - 不安定な雇用状況:
安定した雇用状況の保証がされない可能性があります。キャリアアップを目指して働きたい方は特に注意が必要です。 - 不正な労働条件や長時間の可能性:
労働条件や労働基準法に禁止した労働条件が提案されるケースも考えられます。自身の権利や保護を守るために求人内容をよく確認しましょう。
ハローワーク非公開求人で見極めるべきポイント
- 詐欺や悪質な募集の可能性はないか
- 労働条件が不明瞭ではないか
- 不安定な雇用状況ではないか
- 不正な労働条件・長時間労働にはなっていないか
土日は休みで残業はありません。
介護でそんなことあるのかな?
「土日は休みで残業はありません」という求人には以下のような危険性が存在します。
- 長時間な労働負荷:
労働負荷が他の求人よりも大きい可能性があります。平日の業務量や労働時間が多くなることが予想されます。 - 労働環境や職場のストレス:
労働力負担を軽減するために労働環境が不安定な場合があります。結果、ストレスやプレッシャーから健康やワークライフバランスに悪影響を与えてしまう可能性があります。 - 不正な労働条件の可能性:
実際の労働条件や長時間が正当であるかを確認する必要があります。適切な休暇制度や残業手当など、労働基準法に基づく労働条件が提供されていないと法的な問題が発生する可能性があります。不正な要素がないかどうか判断することが重要です。
土日は休みで残業はありません」という求人の確認すべきポイント
- 長時間労働になる可能性はないか
- 労働環境・職場のストレス
- 不正な労働条件でないか
オープニングの求人で好条件です。
人間関係の煩わしさはなさそうだけど…
『オープニングの求人で好条件です」という求人には以下のような注意点が存在します。
- 組織の安定性:
新規施設や企業が開業する際に募集されることが多いです。長期的な雇用の安定性や将来のキャリアプランを考える際には、組織の安定性について検討する必要があります。 - 業務負荷とストレス:
新しい施設やサービスの立ち上げには多くの準備や調整が必要であり、その過程でのストレスやプレッシャーが増える可能性があります。自分の能力や負荷に合った求人かどうか、慎重に判断する必要があります。 - 業務内容の不明確さ:
業務内容や職務範囲が明確になっていない場合があります。求人広告や面接の段階で多くの情報を収集しましょう。将来的に業務内容や職務範囲が変わる可能性もあるため柔軟性や適応力が求められる場合があります。
オープニングの求人で好条件です」という求人のチェックポイント
- 組織の安定性を確認する
- 業務負荷と過度なストレスがかからないか
- 業務内容は明確になっているか
未経験者歓迎です。
介護って甘くないって聞くけどほんとかな?.
「未経験者歓迎です」という求人には以下のような注意点があります。
- 教育・研修プログラム:
実際には研修や教育プログラムが提供されない場合があります。十分なトレーニングやサポートがない業務を開始すると、仕事の遂行や成長が困難になる可能性があります。 - 給与がスキルアップで評価される:
経験がない人チャンスを考慮するという意味合いで募集されることがあります。スキル経験や見合った報酬や福利厚生が提供されるのかを把握しておきましょう。自分の成果や成長に見合った評価を受けることが重要です。 - 成長の機会とキャリアパス:
将来の成長やキャリアパスを行うことも重要です。 未経験者を積極的に育成・昇進させる体制将来的なスキルや経験の獲得、昇進やキャリアアップの機会が提供されるかどうかを見極めておきましょう。
未経験者歓迎です」という求人のチェックポイント
- 教育・研修プログラムはしっかりしているか
- スキルアップで評価されるのか
- 成長の機会とキャリアパスが設けられているか
福利厚生が充実してます。
福利厚生の充実って?
「福利厚生が充実しています」という求人には以下のような注意点があります。
- 具体的な内容の確認:
求人情報や面接時に具体的な福利厚生の内容や範囲を確認する必要があります。 退職金制度、社員割引、休暇制度、福利厚生施設など、詳細に把握しましょう。 - 条件の均等性:
全ての従業員に公平に提供されているかどうかを確認しましょう。施設によっては適用される特典や、実際に利用が難しい制度がある場合も存在します。 - 長期的な持続性:
福利厚生が持続するかどうかを確認することが重要です。将来的な安定性や持続性が約束されているのかを見据えての受けられているのか確認しておきましょう。 - 個別のニーズに対応しているか:
教育研修の提供、柔軟な勤務時間など、自らが求める福利厚生が提供されているかを確認しておきましょう。
「福利厚生が充実しています」という求人の注意点
- 具体的な内容の確認ができるか
- 条件の均等性は取れているか
- 長期的な持続性が可能か
- 個別のニーズに対応しているか
介護派遣求人のトラブルに巻き込まれた時
介護派遣求人で働きトラブルに巻き込まれた場合は、以下の点に気をつけましょう。
パニックに陥らず、自分の安全と法の権利を守るために冷静に対応しましょう。
次に、トラブルの詳細証拠やメッセージや文書を保管し、必要な場合に提案できるように準備しましょう。手書きのメモでもいいので記録をとっておくことが重要です。
さらに、労働相談や労働組合などの専門機関に相談することも有益です。トラブル解決や法的な評価を受けることが可能です。専門家のサポートを活用しましょう。
最後に、自分の権利を主張する勇気を持ちましょう。無駄な労働条件や報酬に対して、適正な処遇を求めるために声を上げることが大切です。
緊急の場合は、警察や労働基準監督署に連絡することも検討しましょう。
冷静さを考慮した証拠を集め、専門機関への相談を行いながら自らの権利を主張することが大切です。
まとめ
今回は介護派遣求人を見極めるためのポイントとトラブル回避策について解説させていただきました。
- 信頼性のある求人情報を選び、派遣会社の信頼性や実績を調査しましょう。
- 施設の仕事内容について具体的な情報を収集します。
- 契約書を十分に読みましょう。条件や福利厚生、労働時間に関する確認を怠らないようにしましょう。
- 給与や労働時間、休暇制度などの労働条件などで不安な点を解消しましょう。
- 派遣会社や労働相談窓口など、トラブル時に相談できる窓口を把握しておきます。
- 働いている人の意見やレビューを参考に派遣先の評判を確認します。
これらのポイントを意識しながら、自分の目的や条件に合った介護派遣求人を選びましょう。トラブルに巻き込まれず安心して働くことができます。
今回の記事が参考になれば幸いです。
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