派遣が多い介護施設の3つの問題点 派遣になって気づいたこと

目次

なぜ派遣が多い介護施設が存在するのか

気がつけば派遣が多いなあ

結論から派遣が多い理由は人手不足です。介護業界の人手不足は他の業種よりもさらに深刻です。

なぜなら介護業界は

  • きつい
  • 汚い
  • 給料が安い
  • サービス残業が当たり前
  • ロング夜勤で拘束される時間が長い(18時間)
  • 有給が取りづらい
  • いい人からやめていく

などここに挙げた以外にも人手不足に陥る様々な要因が挙げられるからです。そこを派遣介護士で補わなければならなくなるのは必然です。特にブラックな施設ほど派遣介護士に頼らざるを得ません。

介護の派遣はなぜ多い?

yahoo知恵袋にも以下のような質問がされています。

介護の派遣が多いのは何故なのでしょうか?

昨今はどの業界、どの職場も人材不足です。その人材不足を派遣職員で補うというのは介護に限らないかと思います。

なので、介護の業界だけ派遣が多いという事も決してないかと思います。とは言え、確かに少なくないかと思います。

要員としては、
1.人間関係構築しないで良い
2. 派遣だと給料が良い場合がある
3.体制加算と言って有資格者がいる事で介護報酬を増額できる。
それを有資格者の派遣で補う
4.働きやすい(1と同じ事かもですが)

yahoo知恵袋

世の中の流れ

コロナ禍が拡がって一年ほど経ちますが、有効求人倍率は下がったとはいえ未だ1を上回っています。

また、テレビやWebでは中途採用や転職支援の広告が未だに盛んです。
なぜか? 求人を出しても出してもなかなか良い社員候補が見つからないからでしょう。

その点、派遣会社は各種人材を幅広く用意していて、声をかければすぐに候補者を出してくれます。

候補者との事前面接はご法度で、職務経歴書等の事前開示などもNGなんですが、やってみて余りにダメな方なら契約に基づき人の差し替えを頼めばよい。

結局、とにかくまずは人手が欲しい! という企業は派遣に流れます。

今のところ、こんな訳で派遣利用のニーズは衰えを知らないようです。




賃金・社会保障 | 一般社団法人日本人材派遣協会
やめたくてもやめられない。

派遣社員を当てにしなければならないのは介護業界だけの問題ではないようです。イメージの悪い介護業界に転職しようと思う人は少ないでしょう。このままでは労働環境は悪化していきます。

このような社会情勢と高齢化による施設の人手不足で今後ますます深刻になります。

派遣が多い施設の3つの問題点

派遣に頼らざるを得ない状況があります。

派遣会社に頼るしかない施設には深刻な問題点が潜んでいます。

今回は大きく分けて以下の3つの注意点をご紹介します。

  • 仕事が作業になってしまっている
  • 経営者が利用者を収入源としか思わない
  • やりがいを感じられない雰囲気

それでは見ていきましょう。

仕事が作業になってしまっている

時間がいくらあっても足りない。

仕事が作業になってしまう原因は職員にかかる負担が多いためです。一人の利用者にかかる介護が短縮されまてしまいます。ただひたすら目の前の仕事をこなすだけで1日が終わります。

利用者は忙しく働く介護士に対して遠慮がちになってしまいます。

介護の本質とはなんでしょうか?利用者の心のケアを行うことも重要な介護士の仕事です。しかし作業化した施設では利用者の話を聞く時間すらありません。心のつながりが保てない利用者は不穏になってしまいます。

そして不穏は連鎖しほかの利用者も巻き込みます。その結果介護士はますます忙しくなり退職する職員を増やす結果になるのです。

利用者を収入源としか思っていない

空きベットは収入減

経営が厳しい施設で特に目立つのが利用者へ対しての金銭的負担が多いことです。派遣で働いていた時の利用者からの声をまとめてみました。

  • 食事が美味しくない、いつも同じようなメニュー
  • 職員へ要件を依頼すると別にお金を払わないといけない
  • 提携先医療機関が同族経営で薬をたくさん出される
  • 居室の費用が利用者によって違う
  • 施設のオーナーの本業が不動産経営をしていて介護に関しては素人
  • 頼みたくても職員がいない
  • 経営者が現場に来ない

利用者にとって施設は終の住処です。たくさんの不満を抱えても『他に行くところがないから』とか『入所を決めた子供達に悪いから』などと本音を隠しながら生活されています。利用者がその施設の本当のことを一番知っています。

このようなことを聞く施設はいい施設とは言えません。

やりがいを感じられない雰囲気

毎日疲れる

最初はやりがいを感じて始めた仕事も肉体疲労や精神的なストレスが溜まると自分自身が壊れてしまいます。

どんなに忙しくても同僚とのコミュニケーションがうまく取れていたり、利用者とゆっくり関われる時間が取れていれば問題はありません。しかし限界を感じたときは、しっかり休息を取りましょう。

雰囲気が悪いのは利用者にも伝わります。

限界を迎えてしまう前に心のケアを行う必要があります。まずは自分自身が豊でないと人のお世話をすることはできません。 辛いときは家族や職場の先輩、同僚に相談しましょう。

派遣が多い施設になってしまったら

気がつけば派遣ばかりだな

もしあなたが働いている施設が派遣が多い施設になったらどうでしょう。ますます過酷になっていくのをわかった上で働き続けますか?

ここからは派遣が多くなる原因に当てはまった方への解決策をお伝えします。

求人票をチェックする

求人票からは施設の様々な情報を知ることができます。あなたが働いている施設の求人をチェックしてみましょう。具体的に求人票を見るポイントを以下の通りまとめてみました。

まず注目すべき求人票のポイントは、給与・勤務時間・休日・保険の4点※画像引用元:ハローワーク『求人申込書の書き方』より

  1. 仕事内容は(仕事の具体的な内容を確認しましょう。)
  2. 就業場所は(事業所の所在地と就業場所が異なる場合があります。よく確認しましょう。)
  3. 必要な学歴・資格は(学歴、経験、免許、資格などをよく確認しましょう。)
  4. 賃金は(求人票の金額は税金・社会保険料込みの金額です。手取ではありませんので注意しましょう。その他の項目にも重要な情報が掲載されています。十分確認してから応募を検討しましょう。)
  5. 就業時間・休日は(労働時間や休日が希望する条件に合っているか確かめましょう。通勤時間や残業時間も考慮に入れましょう。)

ハローワークの求人票の見方を参考にしてできるだけたくさんの情報を集めて比較検討しましょう。同じ施設でもハローワークの内容と転職サイトの内容が違う場合があります。

不明な点やおかしいと思う求人があればハローワークの窓口で確認することをおすすめします。

ハローワークから応募したい方・転職に関する相談の全般はこちらから⇨

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転職する

しっかり見極めることができたら次は転職!

たくさんの情報の中から希望条件に合う施設があれば応募してみましょう。ハローワークからの転職の他にも応募の方法を個別にまとめた記事がありますのでそちらを参考にされてください。

派遣で働いてみて決めたい方はこちらから⇨【保存版】介護派遣で評判の良い会社〜おすすめ3選とその理由〜

こちらの記事も参考に⇨【悲惨】評判の悪い介護施設にありがちな介護職への対応

まとめ

今回は派遣が多い介護施設の3つの問題点とあなたの知らない真実についてお伝えしました。

  • なぜ派遣が多い介護施設が存在するのか
  • 遣が多い施設の3つの問題点
  • 派遣が多い施設になってしまったら

派遣が多い施設にはマイナス要素が多いです。5年後も今の施設で働くことができないと感じているならば転職を考えた方がいいかもしれません。

今回の記事が参考になれば幸いです。

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