「介護はブラックすぎる。」
この言葉を聞いてほとんどの現役介護士は頷くのではないでしょうか。今回は介護がなぜブラックすぎると言われているのかを解説していきます。
今から準備できる対策も併せてご紹介します。
- 介護はブラックすぎると言われている理由が知りたい
- 介護のブラック企業を避けて働きたい方
・介護ストレスで心療内科受診に至るまで
・すぐに仕事を辞める方法
・家族に介護が必要になったとき
・悪質な派遣業者の見極め方
・労基署への通報と労災認定までの体験談
・労働問題の無料相談窓口の紹介
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介護はブラックすぎる理由①介護求人会社の真実
最近はSNS上でも介護転職の求人や派遣会社の求人を多く見かけます。一昔前は仕事を探すとなると1日がかりでした。
時代が変わり現在はネットで簡単に検索できます。複数の転職サイトに登録し就職活動を同時に行うことも可能です。しかも転職サイトの担当者が条件や希望に沿った施設の情報を開示してくれます。
ハローワークに行かなくても働きながら就職活動ができる時代になりました。
しかし情報が多いことがいいことばかりではありません。介護求人にはブラックも多く存在しています。そこで介護のブラックを見極めるポイントを解説していきます。情報に踊らされず真実を見極めましょう。
ブラックな介護求人サイトの手法
一度でも登録もしくは電話で現状を伝えたことがある方、あなたのリストは求人会社へ登録されています。
みなさんはこんな経験はありませんか?
- 一度だけ登録した求人サイトから頻繁に電話がかかってくる。
- 毎日のようにショートメールで好条件の求人情報が送られてくる。
- 登録した覚えのない転職サイトから仕事を紹介したいと電話がある。
求人サイトはあなたの次の転職のタイミングを狙っているのです。介護、看護、保育士 など人手不足の業界ではこのように一度の登録でしつこく電話、メールで連絡してきます。
また登録した覚えのない転職エージェントから電話やメールが入る場合があります。これは一度登録した求人会社の担当者が転職した際にリストを持って転職したためです。個人情報の流失が求人サイトの転倒者によって行われる事態は異常です。
それだけ介護業界の人手不足が深刻だということです。
ブラック介護求人をブロックする対策
毎日の電話やメールが気にならない方は放置しておいて構いません。しつこいようなら今は結構です。とはっきり断りましょう。
ブラック介護求人をブロックする対策を以下にご紹介します。
- 信頼性のある求人サイトを利用する
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ブラック介護求人を避けるためには、信頼性のある求人サイトを利用することが重要です。公的機関が運営している求人サイトや大手の転職サイトを選ぶことで、ブラック求人のリスクを減らすことができます。
- 具体的な情報を重視する
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求人情報を見る際には、抽象的な言葉にだけ惹かれず、具体的な情報を重視しましょう。給与や待遇、勤務条件などが明確に記載されている求人を選ぶことで、ブラック求人を見極めることができます。
- ブラック企業リストを確認する
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厚生労働省が公表しているブラック企業リストを確認しましょう。これに掲載されている施設や企業は、労働条件に問題がある可能性が高いため、注意が必要です。
- 口コミや評価を参考にする
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他の介護士の口コミや評価を参考にすることで、実際の労働環境や雰囲気を知ることができます。信頼性のある口コミサイトや介護関連のコミュニティを活用しましょう。
- 不審なメールや電話に注意する
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:急募や高給与など、あまりにも魅力的な条件で誘われる場合は、注意が必要です。不審なメールや電話は無視し、信頼性のある求人情報を見極めることが大切です。
以前派遣で働いていた介護派遣会社が厚労省のブラック企業リストに掲載されていました。客観的に自分が働く状況がブラックかどうか確認ができますよ。
これらの対策を実践することで、ブラック介護求人をブロックすることができます。
ブラック介護求人の検索の注意点
みなさんが毎日見ているスマホの検索画面にも注意してみまよう。
例えば検索するとき『介護士、辞めたい』または『介護士、転職』それぞれのキーワードで検索してみます。どちらのキーワードで調べても検索上位に上がってくるのは企業のサイトです。
企業が集客(介護士の人材)を目的として費用をかけてサイトを作成している結果です。そこにはあらゆる集客に人ような戦略、マーケティングによって作られています。
検索上位の内容を見て事実と思い込んで情報を信じてしまう可能性があります。
ブラック介護求人の検索の注意点を以下の3つに絞ってご説明します。
抽象的な言葉に注意する
検索結果や求人情報には、抽象的な言葉でアピールしている場合があります。例えば、「高給与」「やりがいのある仕事」といった表現は具体的な情報を欠いている可能性があります。ブラック求人は魅力的な条件を強調することで募集を増やす場合がありますので、具体的な情報を重視しましょう。
給与条件の明確さに注意する
ブラック介護求人では給与条件が曖昧になっている場合があります。月給や賞与、手当、残業代などの具体的な金額が明確に記載されているかを確認しましょう。特に高額な給与を謳っている場合は注意が必要です。
評判や口コミを参考にする
求人情報だけでなく、他の介護士の評判や口コミを参考にすることも重要です。信頼性のある口コミサイトや介護関連のコミュニティを利用して、実際の労働環境や雰囲気を知ることができます。ブラック施設について不安な場合は、他の方の経験を参考にすると良いでしょう。
検索するとき、企業のサイトではなく悩み解決の”Yahoo知恵袋”や”みんなの介護”などお悩み相談のサイトや個人ブログ(介護士経験者)を参考にすることをおすすめします。
情報には表と裏があります。裏の部分もしっかりと調べて転職の際に失敗のリスクを1つでも減らしておきましょう。
ブラックすぎる介護のかけ込み寺
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● 相談内容はもちろんのこと、相談を受けたこと自体も秘密として取り扱いますので、安心してご相談ください。
紛争の相手先への連絡も当然いたしません。
● 匿名でも相談を行うことができます(弁護士への相談を除く)
大切なのは情報の整理です。ハローワーク、求人サイト、転職サイト、派遣会社、検索結果、口コミ、全てを公平に調べることです。与えられる情報を鵜呑みにするのではなく自分で調べてみましょう。
耳心地のいい誘い文句には要注意です。
介護はブラックすぎる理由②介護施設の真実
次に介護施設のブラックすぎる真実についてです。
あなたの働く施設は大丈夫ですか?
見極めるポイントは以下のとおりです。
- ブラックすぎる生の声を確認
- 誰のための施設なのかを振り返る
- ブラック施設の末路を知っておこう
ブラックすぎると訴える介護士の声
面接に行った介護施設長に言われた言葉が今もはらただしくおぼえてる、うちのゴミ箱はほぼ満床だから隣の駐車場に障害者施設を作って無資格のやつらを雇って面倒みさせればいいとかブラック施設だなと思って行かなかった。
みんなの介護
介護がブラックと言われる原因はこのような労働環境にあります。
介護業界はどんなに施設がブラックでも熱心に介護にあたる職員が多い傾向にあります。それだけ高齢者に対して真摯に接する優しい人が多いからだと言えます。しかし、利用者の生活だけでなく自分の体調と生活も守らないといけません。
ブラックすぎる介護施設は誰のため
ブラック施設は独特の雰囲気があります。
結論から経営者で9割その施設が決まります。介護がブラックと言われる原因は経営者の資質です。ブラック施設の経営者は現場を見ようとせず数字で判断します。職員から報告される現場の声を聞こうとはしません。
諦めた職員は退職していきます。
人手不足が解消できないまま経営を続けます。しかしこのような状態で職員は長く仕事をすることはできません。心身ともに疲れて退職者の連鎖が続きます。
ブラックすぎる介護施設の末路
介護業界は慢性の人手不足のためすぐに職員の補充ができません。今までと同じような介護をできなくなります。このようにして閉鎖を迎える介護施設は年々増加傾向にあります。
詳しくはこちらをご覧ください。⇨2024年版知って得する介護業界ブラックランキングこちらにブラック施設を見極めるチェックシートを用意しています。転職活動の際にご活用することをおすすめします。
ブラックすぎる介護を見極めるポイント
抽象的な言葉を多用してアピールしている施設は要注意
介護求人を探す際には、求人情報の中にアピール文句が多く使われている場合があります。しかし、その中には抽象的な言葉が多く含まれていることがあります。例えば、「アットホームな職場」「やりがいのある仕事」といった表現が挙げられます。
このような抽象的な言葉でアピールしている施設は要注意です。なぜなら、具体的な情報や待遇が不明確なままであり、実際の労働環境や給与面が分かりにくいため、ブラック求人の可能性があるからです。
求人情報を見る際には、アピール文句だけに惑わされず、具体的な条件や待遇、給与面などの情報をしっかり確認しましょう。また、口コミや評価を参考にすることで、実際にその施設で働いた経験を持つ人たちの意見を知ることも大切です。
信頼性のある求人サイトを利用し、具体的な情報を重視することで、ブラック介護求人をブロックする対策となります。自分に合った良い職場を見つけ、充実した介護士としてのキャリアを築いていきましょう。
こんな表現はありませんか?
- アットホームな職場
- 若手が活躍
- やりがいのある仕事
これらの言葉が求人にあれば注意が必要です。
求人票の給与に関しての表現はどうなっていますか
求人票の給与に関しての表現は、ブラック介護施設を判断するポイントとして重要です。求人票に記載された給与が不明確であったり、あまりにも高給与を謳っている場合は要注意です。
具体的な給与が曖昧な表現で示されている場合、実際の給与が思っていたよりも低かったり、手当や残業代がほとんど出ないといったことが考えられます。ブラック施設では、給与の不正確な表現を利用して、労働者を集めようとすることがあるため注意が必要です。
また、極端に高給与を謳っている場合も疑わしいです。現実的でない高給与を提示しておいて、実際には手当や残業代を削減するなどの手法が取られることがあります。これは労働者を誘引するための手段であり、実際にはその条件を守らないブラック施設の可能性が高いです。
求人票の給与に関する表現を見る際には、具体的な金額や手当、残業代などが明確に記載されているかを注意深く確認しましょう。また、高給与を謳っている場合は現実的なのか、他の求人と比較して異常に高い場合は疑ってみることが大切です。信頼性のある求人情報を選び、正確な情報を得ることで、ブラック介護施設を避けることができます。自分に合った健全な職場を見つけ、充実した介護士としてのキャリアを築いていきましょう。
求人票の給与欄をしっかりチェックしましょう。
- 月収30万(諸手当、残業代、夜勤手当、8万含む)
POINT 一見すると高く見えると感じますが、実際には30万ー8万=22万が本来の給料。
見せかけの給与を高くすることで注意を集めようとしています。
深夜まで残業したとしても月の残業合計が見なし残業分を超えないと深夜手当が出ないことも多いです。
厚生労働省公認ブラック企業リストで確認する
厚生労働省は、確かめよう労働条件という公式サイトを運用しています。
労使トラブルから裁判に発展した事例を多数紹介されているため、参考になります。
厚生労働省公認ブラック企業リストを確認する手順をわかりやすく説明します。
「労働条件」「労働環境」などの項目内に、ブラック企業や労働問題に関する情報があることがあります。もしくは、「ブラック企業リスト」や「違法労働条件の事例」といった具体的なページが設けられている場合があります。
該当するページに進み、ブラック企業リストや違法労働条件の事例を確認します。
リストに掲載されている企業や施設には、労働条件や労働環境に問題がある可能性が高いため、特に注意が必要です。
利用するポイント
- 厚生労働省のウェブサイトは時折更新されることがあります。最新の情報を確認するようにしてください。
- ブラック企業リストは厚生労働省の公式情報です。信頼性が高く安心して利用できます。
ブラック介護施設を避けるためには、厚生労働省公認ブラック企業リストを確認し、求人先の情報を熟慮することが重要です。
まとめ
今回は介護がブラックすぎると言われる原因と解決策について紹介しました。
しっかりと見極めることができるようにこれらのことを意識して転職活動に活かしましょう。こちらの記事に介護派遣のおすすめ3社を掲載しています。⇨【保存版】介護派遣で評判の良い会社〜おすすめ3選とその理由〜
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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