『ブラック施設ばかりで転職しても意味がない。』『今まで何度か転職したけど失敗ばかりだった。』このような思いから転職にネガティブな印象を持っておられる方が多いと思います。
今回は介護で転職を成功させるための秘訣と成功までのロードマップをまとめてみました。あなたの現状に合わせてシュミレーションしながら読み進めていただけたらと思います。
介護で転職を成功させる秘訣
介護で転職を成功させる秘訣は条件を明確にしてそれをもとに転職活動を始めることです。ここでは以下のことを中心に具体的にお伝えします。
- こまめに情報をチェックする
- 求人の掲載内容を確認する
- 譲れない条件を明確にしておく
ひとつづつ見ていきましょう。
こまめに情報をチェックする
求人情報をこまめにチェックしているといつも求人が出ている施設があることに気づくでしょう。
他の施設と比べて給与が高く設定してある施設も要注意です。まずは介護業界の現状を知るために定期的に求人情報をチェックしてみましょう。
施設の傾向がわかってきます。あなたが勤めている施設の現在の求人情報とも比較してみましょう。
また掲載頻度の高い求人には、なぜ掲載頻度が高いのかをを確認することが大切です。
- 職員が定着しない
- サービス残業が当たり前になっている
- 事業の拡大や新規オープンのため など
このほかにも人材を確保するために長期的に掲載している可能性があります。こまめにチェックすることが重要です。
求人の掲載内容のチェック
求人情報をチェックしていくと次に求人の掲載内容の詳細が気になってきます。
高収入、高待遇をアピールしているのに募集が続いていたり、求人が取り下げられていたと思ったら再度掲載されていたなど。このような施設はブラック施設である可能性が高いです。
都合の良い求人でも定着率が低かったり、入社後に違う場合があると思われる施設は注意が必要です。
また、採用面接や職場見学の際に人間関係を観察することも大事です。
職場の人間関係は働きやすい環境に大きく影響します。職員側に余裕がないと利用者さんにも伝わります。職場の環境を総合的に判断して長期的に働くことができるかも含めて判断しましょう。
求人内容を公平にイメージすることができるようにチェックシートを作成しました。⇨【解決策】介護業界のブラックランキングに該当したら
譲れない条件を明確にしておく
転職を成功させる上で一番大切になことはあなたにとって一番譲れない条件を明確にしておくことです。
例えば１ヶ月の収入で10万稼げればいいという人もいれば、30万はないと生活できないというように譲れない条件は人によって違います。
こちらに記事には⇨なぜ面接の時と話が違うのか? 知っておきたい3つのことをまとめました。転職を成功させる上で必要なことが書かれています。併せて読んでいただけたら幸いです。
また次の章では具体的に転職の際に重視する条件をまとめて見ました。
介護で転職に重視する条件
介護で転職の際に重視する条件は主に以下のようなことが挙げられます。
- 仕事内容（やりたい仕事ができるか）
- 収入（１ヶ月どれくらいの収入を得たいのか）
- 休日の取得のしかた（有給はしっかり取れるか、年間休日は何日か）
- 経営者の理念（会社の理念や経営方針は守られているか）
- 福利厚生（退職金や年金の有無、育休・介護休暇の取得状況）
- キャリアアップ（資格や経験を活かせるか、役職・管理職へのステップアップの道はあるのか）
あなたにとって何を一番重要な項目は？詳細を具体的に見ていきましょう。
仕事内容を重視したい場合
「自分がやりたい仕事ができるか」「資格や経験を活かせるか」といったものがあります。
また、夜勤の有無をチェックすることも重要です。施設での仕事を希望するのか訪問介護で個別に関わりたいのかまた、デイサービスでレクリエーションやリハビリを中心に介護したいのかなど。自分が希望する働き方の情報を集めましょう。
収入を重視したい場合
おおよその労働時間と月給を比較検討し、どれくらいの収入を得たいのか目安を立てましょう。
また、資格手当や時間外手当はしっかり支払われているのかも確認しましょう。
仕事に対しての業務内容が見合っているのか、夜勤と日勤の割合なども確認しておくと良いでしょう。介護職で収入を増やしている多くの方は夜勤の回数が多い傾向にあります。
休日取得を重視したい場合
休日を重視した働き方を希望する場合にまず年間休日はどれくらいあるのかを確認します。
正社員の場合は完全週休2日制なのか、希望休や有給休暇の取得状況などしっかりと休みが取れる環境なのか早い段階で聞いておきましょう。
またパートや派遣、夜勤専従といった働き方を選択される場合は希望した曜日や日数が確実に取れるのかをチェックします。
経営者の理念に共感できるか
転職を成功させる上で経営者の理念に共感できるかも大事なポイントです。
なぜなら良くも悪くも施設の運営次第で変わってしまうからです。経営者が施設の従業員に対してしっかり向き合っているか確認しておきましょう。
現場に顔を出すこと、利用者や職員としっかりコミュニケーションが取れているのかを確認しておきましょう。
福利厚生を重要視する場合
福利厚生を重要視する場合確認しておきたいことがあります。
『退職金は入社して3年未満でも支払い対象になる場合もあれば3年以上経過しないと受給資格なかったりそもそも退職金制度を設けていない』など。
育児休暇や介護休暇も同様です。経営母体が社会福祉法人か株式会社や有限会社かによって福利厚生も変わってくるので確認しておきましょう。
キャリアアップを重要視する場合
キャリアアップを支援する制度を設けている施設の場合は長期的視野で人材を育成する姿勢があると判断できます。資格取得支援制度や研修などが充実していれば介護職としての実力を身につけられます。
人事評価や施設内研修など評価制度があれば給与に反映されるでしょう。キャリアを積みながら働くことでその施設で管理職を目指すことも可能です。やりがいを感じながら働くことができるでしょう。
介護で転職を成功させるロードマップ
ここまで準備ができて初めて次の段階に進みます。転職を成功させる行動への道は３ステップ。
情報は多いに越したことはありません。ハローワーク、転職サイト、求人情報誌、派遣会社などできるだけ多くの情報に目を通します。
この時希望する施設が複数の媒体に掲載されていることが多々あります。ハローワークでの基本給と転職サイトでの基本給が違うことがあります。細部までしっかりチェックしましょう。
例えば無資格未経験で資格取得を目指しながら働きたい場合とすでに有資格者が仕事を探す場合では応募すべき求人の種類が違ってくることがあります。
未資格でも派遣会社を利用すれば資格取得の際に学費が免除されます。有資格者がキャリアアップを視野に入れて仕事を探すのであればハローワークの窓口に相談した方が確実かもしれません。
あなたの現在の状況に一番合った求人を探しましょう。
ここまで調べた上で求人に応募します。転職を成功させるコツは情報収集と選択です。安易な情報を鵜呑みにすることなく下調べの記録を残しておきましょう。
求人情報が面接で違った時などに記録が役に立ちます。
介護で転職は成功できる
介護業界はブラックな施設が多いので安易に転職をすると失敗する可能性があります。一人で決めるのではなくたくさんの情報に触れて下調べをしたらハローワークや転職サイトを積極的に利用いましょう。
やりがいを持って働くことができる施設は必ず見つかります。
まとめ
今回は転職を成功させるための秘訣と失敗しないためのロードマップと共にまとめました。
これまでの失敗を活かせるようにまずは徹底的な下調べがポイントです。時間をかけて調べた情報があなたに一番合った施設に出会わせてくれます。
今回の記事が参考になれば幸いです。
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